masalabayashi's diary

好きな言葉は「名盤」です

今週聴いた音楽ズ 洋楽編

 

先週、久々にCDを爆借りした。その全てのCDの記録とレビューまがいの文章を書こうと思う。目的は音楽体験の共有、そしてより深い音楽への理解。そんなことが出来るのかは分からないが、少なくともやってみない限りは永久に分からないだろう。

 

 

アルゾ

アルゾ

 

 今回借りたCDの中で良い意味での最大の驚き。ソフトロックのようなグッド・メロディーと、美しいハーモニーを聴かせてくれる。

オリジナルは1971年。ニュージャージーに生まれた"ALZO"は、幼いころからラジオから流れるポップスを聴きながら育った。その後ジャズに傾倒し、ジャジーな雰囲気と(なぜか)ブラジルのソウルを備えた本作がレコーディングされた。メロディーはポップだが、キーボードやストリングスの使い方がマルコス・ヴァーリの初期に近い印象を受ける。

 余談だが、本作をよく流していた四ツ谷のロック喫茶でのちにシュガー・ベイブが誕生したそう。そう言われれば…そんな気も…

 

 

Back to Black

Back to Black

 

  Amy Winehouse、聴いてみた。

きっかけは、少し前に1曲目の"Rehab"を久しぶりに、本当に久しぶりに耳にしたこと。たしか高校生の時に流行っていたが、その当時と違ってとても享楽的に聴こえた。もしくは以前から十分に享楽的だったはずの本アルバムを、十代の私は「自らのスタンスから外れる」という理由で否定していたのだろう。猛省。

 楽曲は非常に洗練されている。過去のジャズ・シンガーへのリスペクトがマジに感じられるクールで野太い歌声も心地よい。思っていた以上にちゃんとしたアルバムだ。息を長く吐きながら紡ぐ歌声が、静かに部屋を満たしてくれる。

 

ブラジリアン・ソウル

ブラジリアン・ソウル

 

 音作り、そして囁くような歌唱法はまさしくブラジル音楽。決して焦ることなく弾かれるキーボードが心地よい。

借りたきっかけは、TSUTAYAのちょうど良い場所にフュージョンコーナーがあり、ちょうど良い位置にこのCDが置かれていたから。ナイスなジャケの本作には、やっぱりちょうど良い音楽が詰まっています。

 

ラテン・ヴィレッジ(紙ジャケット仕様)

ラテン・ヴィレッジ(紙ジャケット仕様)

 

 一部から熱狂的な支持を受けそうなジャケの本作。個人的にはあまり好みではないが、何事も経験だろう。借りてみた。

またも強烈なブラジリアンテイストが。Azymuthに比べるとよりラウンジミュージックに近い気がする。演奏にはほどほどの温度が保たれており、和やかに聴ける反面ポケーッと聴き流してしまいそうになる。たった28分だが今回は聴き流してしまいました。ブラジルワールドカップ前にまた聴き直そう。

 

 

Wingspan

Wingspan

 

 ポール御大による、Paul McCartney & Wings のベスト。恥ずかしながらビートルズ以降のポールを全く聞いたことが無かった私は、来日の際のこの記事からポールに興味を持った。

 

ポールが来日中に愛妻へ送っていた“サプライズ生ライブ”(女性自身) - Y!ニュース http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131129-00010005-jisin-ent

 

愛だなぁ…いいなぁポール…

内容は、素晴らしいポップソングが纏められた素晴らしいアルバム。中でも"Band On The Run"の転調と、シング・アロング感は文句なしにサイコー。

下手なりに口笛を吹くことが大好きな私は、あることに気が付きましたね。それは、「Aメロを口笛で吹いてもぜんっぜん良くない!」それなのに、サビも含めた曲の纏まりは何なのでしょう。ただただ不思議です。

 

 

There Goes Rhymin Simon

There Goes Rhymin Simon

 

  "Graceland"、"Rhythm of the Saints" など個人的に大好きなアルバムを出している大好きなPaul Simon。それら2枚の刺激的なアルバムに比べると、落ち着いたアルバムに仕上がっている。Simon & Garfunkel 解散後の2作目らしい。長く聴き続けていくときっとより深く味わえるアルバムだろう。ゆっくり時間をかけて聴いていこう。如何せん Paul Simon の書く詩とメロディーは優しすぎて、私の人生からは外せない。

 

Sound Sun Pleasure

Sound Sun Pleasure

 

 自称、土星からやってきたジャズピアニスト/シンセサイザー奏者、サン・ラ。なんかの映画で使われていた曲に興味をもって借りてみることに。前情報を入れずにジャケだけで借りようとしたところ、あまりにも全アルバムのジャケがぶっ飛びすぎていて、あえなく断念。結局いちばんシンプルなタイトルの本作を借りることに。

 発言や外見からイロモノ扱いしていたが、聞いてみるとその上品さに打ちのめされた。決して多すぎることのない各楽器の音数と、ゆるやかなテンポ。私が聴きたかった音楽はこれかもしれない、そんなことを思いました。

 

Runt

Runt

 

  偉大なトッドの1stアルバム。21歳で音楽プロデューサーとなったトッドの優しくて切ないメロディーをこの時から聴くことができる。ベストと2ndとUtopiaのLive盤しか聴いたことがないので、これから聴き漁ろう。ちなみにベストは超サイコーでした。

 

 

Best of the Weather Report

Best of the Weather Report

 

 ライナーノーツではすごーく絶賛されてたけど、正直あまり良く分かりませんでした。実験音楽は、正しい音楽の素養が無いと理解できないのでしょう…

 

以上で洋楽編は終わりです。つ、つかれた…!