masalabayashi's diary

好きな言葉は「名盤」です

今週聴いた音楽ズ 第二回洋楽編 Mayer Hawthorne 「How Do You Do」

前回に引き続き第二回です。

もはや「今週」ではなくなってしまいましたが、細かい事は気にしません。今日はコレ!

 

ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ

ハウ・ドゥ・ユー・ドゥ

 

  遠足前夜に聴き込んで、なんなら遠足中も聴き続けたいアルバムです。スヌープ・ドッグがラップではなくボーカルとして参加しています。

 

坂本慎太郎との相互カバーによって私の中で話題沸騰のメイヤー・ホーソーン。以下、視聴リンクです。http://blogs.timeout.jp/ja/blog/2014/03/25/%E5%9D%82%E6%9C%AC%E6%85%8E%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%A8%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88/

 

 インディーズから出した1stに続く、メジャーデビュー作となる2nd。2011年の作品です。第一印象は「近頃の黒人がやらなくなった音楽」。私は現在のブラック・ミュージックを聴きません。シーンの移り変わりの結果、あまり好みではない時代が来てしまいました。

最近ではかつてのソウル・ミュージックが消えた気がします。特にモータウン系のスウィートソウル(甘茶ソウル?)はほとんどがR&Bに取って代わられ、クールを求める若者はHip Hopに流れてしまったような印象を受けます。ブラックミュージックのスウィートなところに惹かれる私は、密かにささやかにこの現状を憂いていました。「あれだけの遺産を放り出すの!?まだやれることあるでしょ!」的な憂いです。モータウンによって一世を風靡したソウルはもはや風前の灯火。金と快楽を匂わすR&Bと、尖ったHip Hopの全盛期地獄に私は生きていると思っていました。

 

本作はこの現状を打破しうる一枚だと、私は本気で信じています。それだけの説得力がこの一枚にはありました。音楽家の父を持ち、モータウンなどを聴きながら育ったメイヤー・ホーソーン。DJ ヘア・カット名義でHip Hop に傾倒したメイヤー・ホーソーン。彼が歌うモータウン直系の5、7、11などは、今の黒人がやらなくなった、ポップで甘ったるい最高のソウルでした。またおそらくポップスに属するであろうその他の楽曲群も過去の黄金時代のテイストを残している気がします。サックスやホルンの使い方、バックコーラスの頑張り方から感じました。

 

アルバム全体を通じてメロディーメイカーとしての才能が輝いています。サビではない何気ないフレーズのメロディーにも気が利いており、聴いていてニヤニヤしてしまいます。その中でも異質な1は、確かに坂本慎太郎との近さを感じさせました。ストリングスとベースのバランス、気怠いサビがもたらす高揚感は本曲も坂本慎太郎のカバーではないかと思わせるほど。グッド・メロディーを書くミュージシャンは少なからずいるものの、これだけ特殊に心地良い曲を書くミュージシャンは本当に少ないと思います。その点でもこの曲の持つ意味は大きいのでは。

 

ちなみに私のお気に入りフレーズは10。「You called me just to tell me you love me. And everything was alright.」お気楽で最高!

 

1. Get to know you


Get to know you - Mayer Hawthorne - YouTube

 

10 You called me


Mayer Hawthorne - You Called Me (NEW) - YouTube

 

いやあ、聴けば聴くほどに良いアルバムだなぁ。これまた名盤です。特にリアルタイムのアーティストであることが嬉しい!1stと3rdも聴いてみよっと!

 

以上、終わってしまったプレミアリーグに思いを馳せながら書いたブログでした。アーセナルは終盤に失速して結局いつもの4位となりましたが、来年こそは。